Hadrian(ハドリアヌス)rdUB3nwYPp

主にバルカン半島で出土したばかりのローマコインを買い付けし、自分でクリーニングしたコインを紹介しています。化学薬品は一切使わず全工程が手作業です。コインの写真撮影は難しいものがありますが、できるだけ実際に見た感じに近づけるよう撮影には気をつけています。

どのコインも古代ローマ時代に地中に埋められてから一度も現在の市場で流通したことがありません。誰の手垢もついていない(強いて言えば古代ローマ人のぐらいでしょうか)真に美麗なコインをお楽しみください。

クリーニングの方法については『ローマコインのクリーニングガイド』か、Youtubeチャンネルをご覧ください。

尚各コインは表裏の写真の次にデータを記載していますが、データの下にヤフオクへのリンクがある場合、そのコインは入札&お求め頂けます。市場よりもかなり安価で出品しているので是非気軽に手にとってみてください。

Busts : Bare head right

Ovberses : HADRIANVS AVG COS III PP

Reverses : FELICITAS AVG

Types : Hadrian standing right on left, shaking hands with Felicitas to right, holding caduceus.

Mints : Roma

Dates : 134-138

AR Denarius 18.37mm 2.9g

*RIC237

【このコインについての解説】

ハドリアヌスの素晴らしいディテール且つかなり珍しいタイプのシルバーデナリウスです。

オブバースはベアヘッドに称号タイプの伝説です。意味は「ハドリアヌス / 皇帝 / 三度目の執政官 / 国家の父」です。そして注目すべきはリバース。伝説と共に描かれているのは幸運や幸福を司る女神Felicitasですが、この図案ではハドリアヌスと握手しています。伝説の意味は「祝福された皇帝(或いは幸運に守られた皇帝)」となります。

ハドリアヌスのシルバーデナリウスには約460種のタイプが存在していますが、このコインのタイプはリバース図案違いで5種あります。そしてそのうちの4種は女神Felicitasが単体で描かれていますが、唯一このコインのタイプだけがハドリアヌスと握手している様子で描かれています。他の4種のFelicitasタイプは流通市場でもそこそこ見かけるタイプですが、このリバース図案の物は本当に流通していません。とてもよく似たタイプでオブバース肖像がLaureateの物がありますが希少性の高さはダントツでこのコインのBare headの方です。

流通量の非常に少ないタイプである事を鑑みても両面共に素晴らしいディテールでコレクション向けの1枚です。

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