Domitian(ドミティアヌス)73sTcMJEK3

主にバルカン半島で出土したばかりのローマコインを買い付けし、自分でクリーニングしたコインを紹介しています。化学薬品は一切使わず全工程が手作業です。コインの写真撮影は難しいものがありますが、できるだけ実際に見た感じに近づけるよう撮影には気をつけています。

どのコインも古代ローマ時代に地中に埋められてから一度も現在の市場で流通したことがありません。誰の手垢もついていない(強いて言えば古代ローマ人のぐらいでしょうか)真に美麗なコインをお楽しみください。

クリーニングの方法については『ローマコインのクリーニングガイド』か、Youtubeチャンネルをご覧ください。

尚各コインは表裏の写真の次にデータを記載していますが、データの下にヤフオクへのリンクがある場合、そのコインは入札&お求め頂けます。市場よりもかなり安価で出品しているので是非気軽に手にとってみてください。

Busts : Laureate head right

Ovberses : IMP CAES DOMIT AVG GERM COS XII CENS PER PP

Reverses : No legend S C

Types : Domitian standing left, holding thunderbolt and spear, crowned by Victory who stands left behind holding palm.

Mints : Roma

Dates : 85

AE Sestertius 34.95mm 24.1g

*RIC474

【このコインについての解説】

ドミティアヌスのパーフェクトなセステルティウス大銅貨です。

オブバース伝説IMP CAES DOMIT AVG GERM COS XII CENS PER PPの意味は「最高司令官 / カエサル / ドミティアヌス / 皇帝 / ドイツ人の征服者 / 12回目の執政官 / 終身検閲官 / 国家の父」です。かなり物々しい威圧感のある伝説ですがドミティアヌスのコインのオブバースはほぼほぼこうした称号タイプの伝説です。今の世でも同じ事が言えますが、”権威性”が庶民に対して如何に絶大な効果を持っていたのか、彼は当時既に知っていたのかもしれません。

そしてリバースはDomitianとVictoryが共に立つ希少図案。ドミティアヌスのセステルティウスには120種ほどのタイプが存在していますが、この図案が採用されたのはこのコインの物1種だけです。

因みにリバースの後ろに立つVictoryによる戴冠のモチーフは父ウェスパシアヌスのコインでも用いられていますが、謙虚な父とは違い自信家で野心家であったドミティアヌスのコインには父のそれと決定的な違いがあります。それはドミティアヌスがローマ国教の主神である天空の神Jupiterが持つのと同じ稲妻の武器を持って描かれている点です。このコインのリバースでもそれがはっきりとわかりますが、言わば自分を主神と同格だと顕示していたものと思われます。自らの称号を「主にして神」としていた点とも合致します。

ディテールはパーフェクト。両面ともにウェルセンター且つ強烈なディテールはコレクション映え間違い無しの逸品です。この希少リバースで同等以上のグレードのコインにはまず出会えません。富裕層の方向けの投資用としてもおススメします。当店ではこのコインに限らず古代ローマコインを実際に手に取って購入を検討頂くサービス(詳しくはこちら)を実施していますので、このコインではない他のコインの見学に来られた方にもほぼほぼこのコインを貸金庫から持参してお見せしていますが、このコインを手に取ると、写真では伝わりにくい迫力とディテールに皆さん一様に息をのむ・・・そんな1枚です。

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