Gordian III(ゴルディアヌス3世)W3GT7wSUbz

主にバルカン半島で出土したばかりのローマコインを買い付けし、自分でクリーニングしたコインを紹介しています。化学薬品は一切使わず全工程が手作業です。コインの写真撮影は難しいものがありますが、できるだけ実際に見た感じに近づけるよう撮影には気をつけています。

どのコインも古代ローマ時代に地中に埋められてから一度も現在の市場で流通したことがありません。誰の手垢もついていない(強いて言えば古代ローマ人のぐらいでしょうか)真に美麗なコインをお楽しみください。

クリーニングの方法については『ローマコインのクリーニングガイド』か、Youtubeチャンネルをご覧ください。

尚各コインは表裏の写真の次にデータを記載していますが、データの下にヤフオクへのリンクがある場合、そのコインは入札&お求め頂けます。市場よりもかなり安価で出品しているので是非気軽に手にとってみてください。

Busts : Radiate, draped and cuirassed bust right

Ovberses : IMP GORDIANVS PIVS FEL AVG

Reverses : LAETITIA AVG N

Types : Laetitia standing left, holding wreath and anchor

Mints : Roma

Dates : 241-243

AR Antoninianus 22.68mm 3.2g

RICIViii86

【このコインについての解説】

ゴルディアヌス3世の希少且つハイディテールなシルバーアントニニアヌスです。

オブバースは肖像も伝説もよく見かけるタイプ。とは言えオブバースのバリエーションがさほど多くはないのがゴルディアヌス3世の特徴ですからよく見かけるタイプだからと言ってオブバースが価値を決める要因にはなりません。因みにオブバース伝説IMP GORDIANVS PIVS FEL AVGの意味は「最高司令官 / ゴルディアヌス / 敬虔な皇帝」です。

そしてこのコインで注目に値するのはリバース。伝説LAETITIA AVG Nは「レティシア・アウグスティ・ノストリ」で意味としては「我らが皇帝を讃えん」といった感じになります。この伝説と共に描かれているのが安定を司る女神Laetitia。花輪と錨を持って描かれていますが花輪は「喜び」を表し錨は「安定」を表しています。

つまりゴルディアヌス3世のおかげで誠に喜ばしい安定した治世がもたらされている・・・と言った意味合いのコインになります。

ゴルディアヌス3世のシルバーアントニニアヌスには200種ものタイプが存在していますが、リバースにLaetitiaを描いたものはこのコインのタイプを含めてわずかに2種しか存在が確認されていないなかなかの希少種です。ディテールも十分にハイディテールですし何より存在感のある大粒な1枚。コレクションに是非どうぞ。

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