Caracalla(カラカラ)hH2YHbaxtG

主にバルカン半島で出土したばかりのローマコインを買い付けし、自分でクリーニングしたコインを紹介しています。化学薬品は一切使わず全工程が手作業です。コインの写真撮影は難しいものがありますが、できるだけ実際に見た感じに近づけるよう撮影には気をつけています。

どのコインも古代ローマ時代に地中に埋められてから一度も現在の市場で流通したことがありません。誰の手垢もついていない(強いて言えば古代ローマ人のぐらいでしょうか)真に美麗なコインをお楽しみください。

クリーニングの方法については『ローマコインのクリーニングガイド』か、Youtubeチャンネルをご覧ください。

尚各コインは表裏の写真の次にデータを記載していますが、データの下にヤフオクへのリンクがある場合、そのコインは入札&お求め頂けます。市場よりもかなり安価で出品しているので是非気軽に手にとってみてください。

Busts : Laureate, head right

Ovberses : ANTONINVS PIVS AVG GERM

Reverses : PM TR P XVIII COS IIII PP

Types : Fides standing left, holding standard in each hand

Mints : Roma

Dates : 215

AE Denarius 18.98mm 2.2g

*RICIVi267

【このコインについての解説】

このタイプでは大粒の部類に入る、カラカラのシルバーデナリウスです。ハイディテールな外観に加えて両面共に伝説は称号タイプ。

オブバース伝説ANTONINVS PIVS AVG GERMの意味は「アントニヌス・ピウス / 皇帝 / ドイツ人の征服者」で、リバース伝説PM TR P XVIII COS IIII PPの意味は「大祭司 / 18回目の護民官権保持者 / 4回目の執政官 / 国家の父」となります。

さてこのコインはカラカラ暗殺の2年前に鋳造された物で、まだまだ勢いのあった当時のカラカラを象徴するような長めの伝説が目を引く1枚です。リバース称号タイプはカラカラの金銀銅貨全てで17種類ありますが、かなり短期間で称号が変わった為にこのコインの称号タイプの後にはまだ4種の称号タイプが鋳造されています。

因みにカラカラのシルバーデナリウスは約310種のタイプが存在していますが、このコインのタイプはリバース図案違いで9種の存在が確認されています。これはそのうちの1枚。尚9種は全てローマで打たれています。

リバース図案9種の中で特に人気不人気はありませんが、このコインに描かれているのは信義を司る女神Fides。図案では両手に軍旗を持っていますが、他の皇帝のコインでは亀を持って描かれる事もあります。

両面共に図案伝説いずれも良好な状態で十分にハイディテール品。カラカラの目鼻口や顎鬚などの細かな描写もほぼほぼ完ぺきに残っていますし両面の伝説はルーペを使わずとも肉眼で読めるレベルです。

クラシック切手とアンティークコインのお求めはヤングスタンプで!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次